現在多くのブルーベリー農園で採用され、
実績を上げているのが、
ブルーベリー養液栽培システム
「ネオアクア栽培」です。
この栽培方法は土を使用しません。
鉢を並べて、特殊な人工培地
(アクアフォームを土の替わりに使う)
にブルーベリーを植えます。
水やりと肥料は、
機械(ポンプ&タイマー)が
自動的に薄い液体肥料を流します。
他の作物に比べ、
作業負荷を大幅に減らし、
なおかつ収穫量・品質を落とさないのが
「養液栽培」です。
この栽培方法の最大のメリットは
「無人化」にあります。
決まった時間に水を与える手間
ブルーベリー育成に最適な土を作る手間
が省けます。
平日は忙しい我々サラリーマンにとって、
これは大きな魅力です。
また設置場所を選ばないのもメリット。
農地はもちろんのこと、
基盤がコンクリート・アスファルト
でも設置できます。
水・電源さえあれば、
自宅の庭で設置できます。
この養液栽培を知ったきっかけは、
ブルーベリーファームおかざきオーナー
畔柳さんの書籍『最強の農起業』です。
興味のある方は下記ご参考
ブルーベリー養液栽培を
☑ 小規模でやってみたい!
☑ 初心者だけどチャレンジしたい!
という人向に養液栽培を可能にしたのが、
『かんたんキット』です。
(ブルーベリーの営利栽培事業をサポート
を専門とする(株)アンマズハウスさんが
提供されているものです。)
2株~20株程度、
試験的に育ててみたい人
家の庭で育ててみたい人
が、初期投資をできるだけ抑えて
ブルーベリー養液栽培をはじめるのに
最適なものです。
私の場合、
いつか農園を開園したいけど、
大規模な養液栽培を始めるには、
『ちょっとリスクが大きいなぁ』
『ほんとうに無人で育成できる
のだろうか?』
という不安がつきまといました。
『素人が、
ブルーベリー養液栽培
を採用し、
おいしいブルーベリーを
ほんとうに作れるのか?』
その不安を解消するため
『かんたんキット』を利用し、
家の庭でブルーベリーを育て、
自分で食べてみる。
ブルーベリー養液栽培で
おいしい=人が喜ぶ=儲かる
ブルーベリーができることを
検証して確信を得たい!
この『かんたんキット』は、
今の自分が求める最適なものだと判断。
おいしいブルーベリーを育てるべく、
購入を決断したのです!
その②で設置株数の説明をしていますが、
5株を育てる場合に初期投資した金額は、
約117,000円
1株あたりに換算すると
23,400円/株
ちょっと割高な気がしますが
将来の授業料と割り切ってます。
内訳は、
かんたんキット
(アンマズハウスさん発注分)
約 75,000円
その他必要備品(自分で購入)
約 42,000円
でした。


(購入後に送られてくる部品)
簡易タイマー(REVEX TP-25)
24時間を15分単位で何回でも、
毎日自動的に電気器具の電源を
ON・OFFできるタイマー。
節電グッツで市販されています。
このタイマーで潅水時間を
コントロールするので、
まさにシステムの肝ですね。
円形に15分毎に駒(白/水色部)
が並んでおり、
電源ONにしたい時間の駒を
下に押し込んでおきます。
アンマズハウスさんに確認したところ、
かんたんキットでの潅水時間は、
1日2回
9時から15分間
15時から15分間
(9月~11月頃まで)
ですので、
9時、15時の駒を1つ(15分電源ON)
押し込んでいます。

(9時、15時の15分間の駒を押し込んでいる)
実は、デジタルのタイマーの方が使い勝手がよいです
時期によっては毎日水やりは必要がないので、
曜日指定できるデジタルに変える予定です。
ちなみに、家庭の節電や水槽のライト
防犯目的にもこのタイマーは使えますね!
↓楽天、アマゾンにありますのでご参考
バスポンプ
(KOSHIN MINIPONDY
KP-103)
お風呂の水を洗濯機に移す時などに
使用する市販のポンプ。
養液タンクから、
各ポットに養液を送るための送水用ポンプ
として使用します。
ポンプの電源ケーブルが約2mなので、
100V電源からポンプを設置する
養液タンクの距離を
2m以内にする制約が出てきます。

(左:ポンプ部、中央:電源スイッチ、
右:電源ケーブル)
↓楽天でも売っています。故障したときに予備品として
潅水用ポリパイプ (Φ16mm×20m)
養液をポットの手前まで運ぶための
パイプです。
人間の血管でたとえると
動脈・静脈にあたります。
20m発注したつもりが、
なぜか100m分くらい届く(笑)・・・
予備として保管しています。
ドリップパイプ
(ドリップピンセット)
養液を潅水用ポリパイプからポットまで
運ぶためのパイプです。
ブルーベリー幹のちかくに
円筒部(写真右上部)を
設置しておくと、
そこからポタポタと養液が出てきて、
水やりができます。
人間の血管でたとえると
静脈・動脈から分岐した
毛細血管にあたります。
ポット近くの潅水パイプに穴をあけ、
その穴にドリップパイプを設置します。

エンドコネクター
潅水パイプの終端部に設置します。
養液は養液タンクから
バスポンプで送水され、
潅水パイプを通じて
各ポットに養液を供給し、
余った養液が養液タンクに戻ってきます。
各ポットに養液を供給するため、
潅水パイプ内に
圧力をかける必要があります。
(圧力をかけないと、
ポットに養液が行かず
ほとんどの戻ってきてしまいます。)
潅水パイプの終端部の圧力調整弁として
エンドコネクターを付けます。

(青色部が調整弁になっています)
アクアフォームミックス 200L
排水性、通気性、保水性を兼ね備え、
経年劣化しない人工培地。
このアクアフォームを使用することで、
ブルーベリーの原産地に近い育成環境を
再現できます。
やはり植物は土が大事であり、
一番調整が難しいと言われています。
植物にとって一番良い環境は、
生まれた土地の環境。
ブルーベリーは北米が原産国なので
その環境に近い状態を
日本で作ろうとした場合、
アクアフォームがベストみたいです。
まさにこれが養液栽培の最大の肝。

(サンタの袋みたくでっかいのが届きます)
栽培ポット 20L
苗の小さな鉢から、
まず20Lの栽培ポットに植え替えます。
栽培ポット 60L
育成初期は20Lの栽培ポットを
この60Lポットにそのまま入れて
使用します。

(自分で購入する部品)
90Lポリバケツ(1個)
養液を保存するためのタンク
として使用します。
ふたは別売りでしたが、
閉めておくため必要です。

(ホームセンターで買ってきました)
20Lポリタンク(1個)
養液の一つである微量要素を
希釈するのに使用するタンクです。
持ちやすそうだったので、
キャンプ用のタンクを買いました。

肥料小分け用ポリタンク(3個)
3つの養液を
小分け保管しておくためのタンクです。
コストをかけたくない人は
2Lペットボトルでも代用できます。
(説明書では、
ペットボトルを準備するよう
記載があります。)
ペットボトルの口径が小さいので、
灯油ポンプが入らいないかもしれない
と思い、入れやすさを考慮して
2L,3Lのタンクを購入。


(コック付きが便利、2つしか売ってなかった)
灯油ポンプ(1個)
一般的な灯油ポンプです。
養液をポリタンクに小分けするときに
使用します。

計量カップ(1個)
90Lタンクに水と養液を入れるときに
養液を計量するのに使用します。
養液の基準量は30mlなので、
測りやすそうな円錐型の計量カップ
を買いました。

キリ、ドリル
潅水パイプに3mmの穴をあけるために
使用します。
取っテミ(1個)
アクアフォームをポットに移すため、
スコップ替わりに使用します。
ちょっと大きいサイズのスコップ
といったところです。
これがないとアクアフォームを移すのに
膨大な時間がかかります。
これは必須アイテムです。
